【DLN事例報告】
5(現任教育)腹膜透析患者指導のためのスタッフ教育
宮本 紀子
1
1香川労災病院
pp.57-60
発行日 2015年4月15日
Published Date 2015/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.7003200038
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Ⅰ.はじめに
腎代替療法は,2012年の日本透析医学会統計調査における慢性透析治療の形態データでは,血液透析(以下,HDと略す)96.9%,腹膜透析(以下,PDと略す)3.1%と報告されている1).香川県の腹膜透析の割合は7.5%と報告されており,全国と比較し割合として多い傾向がある.A病院におけるPD導入数は,年度による多少の差はあるものの,1年間に10例程度である.
しかし,他の疾患と比べ年間症例数が少ないため,かかわる看護師の苦手意識が払拭できない現状にある.施設によっては専任制を取り入れている所もあるが,現状の症例数では専任制に移行できる見込みは少ない.そのため,PD患者にかかわる病棟と透析室看護師の知識や技術,指導力のスキルを高める必要性を感じ,スタッフ教育に取り組んだので報告する.
本事例報告の公表にあたり,対象となる看護師と施設長の承諾を得て,個人が特定されないよう配慮した.また,教育効果の評価のため使用したアンケートは無記名とし,職場評価などには一切関係ないことなどを対象者に説明し,同意を得た.
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