第4回日本腎不全看護学会・学術集会記録 【国際シンポジウム:各国の腎不全看護の現状】
2.中国における腎不全看護の現状
任 建華
1
1北京協和医院,血液浄化中心
pp.19-21
発行日 2002年4月15日
Published Date 2002/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.7003100106
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はじめに
現在,透析および腎移植は末期的な腎不全患者に対する最も有効な治療方法であり,統計によれば1996年末までに全世界において約50万人を超える尿毒症患者が透析治療を受けている.透析は,ただ単に患者の生命を救い維持するだけでなく,同時に患者の生命の質を著しく向上させている.
中国は世界で最も人口の多い国であるが,透析は1950年代に中国に入り,1970年代中ごろから全国的に画期的な勢いで普及を遂げた.近年,透析は省市級病院から徐々に市級・区級の病院に至るまで普及し,透析設備,技術者,および透析例は毎年10%強の割合で急増している.中国腎臓病学会は,中国における腎臓病の現状をより正確に把握するため,1998年から全国における透析移植の登録を逐次開始,腎臓内科および腎臓内科医療スタッフの登録など,関連事情の調査を始めた.
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