第26回日本糖尿病教育・看護学会学術集会報告 特別講演2
COVID-19アウトブレイクから学んだこと,これから解決すべきこと〜糖尿病患者の看護につなげるために〜
三鴨 廣繁
1
Hiroshige Mikamo
1
1愛知医科大学大学院医学研究科臨床感染症学
1Graduate School of Medicine, Aichi Medical University
pp.67-71
発行日 2022年3月31日
Published Date 2022/3/31
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緒言
感染症は,罹患しても軽い症状で済むこともあるものの,時には後遺症が残ったり,死に至ってしまう場合もある.飛行機など移動手段が発達し,国内外への往来が激しくなった現代社会は,感染症がはるかに急速に拡大するようになってきた.2019年12月には,いわゆる新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が中国で拡大し,またたく間に日本を含む世界各国に拡大したのは記憶に新しい.また,国際的スポーツイベントなどが開催される場合には,一定の期間に世界各国から多くの人間が集まる「マスギャザリング」(集団形成)が起こることで感染症の拡大も危惧される.マスギャザリングでは国内で流行していない感染症が海外から持ち込まれる危険がある一方で,逆に国内で流行している感染症を海外からの参加者等に伝播させてしまう危険性もある.
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