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English
研究報告
糖尿病患者におけるこむら返りの苦痛緩和への試み—入浴中の足趾・足関節運動の効果の検証
Investigation for Effect on Ankle Exercise Taking a Bath among Some Diabetic with Calf Cramps
餘目 千史
1
,
青木 美智子
2
,
畑﨑 智子
3
,
町田 景子
4
,
長縄 真奈美
5
,
尾上 和子
6
,
清水 敬子
7
,
伊藤 春美
8
,
山田 美穂子
9
,
山本 真貴
10
,
山下 亜希
11
Chifumi Amarume
1
,
Michiko Aoki
2
,
Tomoko Hatasaki
3
,
Keiko Machida
4
,
Manami Naganawa
5
,
Kazuko Onoue
6
,
Keiko Shimizu
7
,
Harumi Ito
8
,
Mihoko Yamada
9
,
Maki Yamamoto
10
,
Aki Yamashita
11
1防衛医科大学校
2日本赤十字社成田赤十字病院
3横浜市立みなと赤十字病院
4東京都保健医療公社多摩北部医療センター
5稲沢市民病院
6小田原市立病院
7地方独立行政法人長野市民病院
8飯田市立病院
9日本赤十字社富山赤十字病院
10関西医科大学附属枚方病院
11大津市民病院
1National Defense Medical College
2Japanese Red Cross Narita Hospital
3Yokohama City Minato Red Cross Hospital
4Tama-Hokubu Medical Center
5Inazawa Municipal Hospital
6Odawara Municipal Hospital
7Nagano Municipal Hospital
8Iida Municipal Hospital
9Japanese Red Cross Society Toyama Red Cross Hospital
10Kansai Medical University Hirakata Hospital
11Otsu Municipal Hospital
キーワード:
糖尿病
,
こむら返り
,
足趾・足関節運動
,
介入研究
Keyword:
糖尿病
,
こむら返り
,
足趾・足関節運動
,
介入研究
pp.211-220
発行日 2016年9月15日
Published Date 2016/9/15
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本研究の目的は,こむら返りを訴える糖尿病患者に対する入浴中の足趾・足関節運動の効果を検証することである.研究デザインは前後比較による介入研究である.対象者は外来通院するこむら返りを訴える1型糖尿病患者および2型糖尿病患者17名で分析対象は12名であった.介入方法は足趾と足関節のストレッチと屈伸運動を取り入れた足趾・足関節運動を対象者に6週間連続して入浴中に実施するよう指導した.介入前後でこむら返りの発生頻度とこむら返りによる辛さを独自に作成した質問紙で調査した.
結果は,発生頻度が介入前の夜間1週間あたり平均2回以上こむら返りがあった3名で,介入前後の夜間の比較において有意な減少が認められた(t=5.0,自由度2,p=.038).
12名を対象とした辛さの調査は「耐え難い痛みがある」(p=.039),「いつ起こるかわからない不安がある」(p=.024),「散歩やウォーキングをしたくない」(p=.025)の3項目で有意な差があり苦痛が緩和された.
入浴中の足趾・足関節運動が夜間のこむら返りの発生抑制と苦痛緩和に効果があることが示唆された.
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