発行日 2006年1月1日
Published Date 2006/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2006127537
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療養指導室での体験をもとに,主に外来通院される糖尿病患者さんへの支援について述べた.単に知識と技術を提供しても,その人の生活に療養が取り入れられない.その人の生活を知り,たえず心理的側面への配慮を含んだ支援が必要である.具体的な支援として,診察前の面接と診察後の面接でのありようを紹介した.大切なのは,その人を尊重するということであり,看護師は患者さんの療養生活を支援するためにそこにいるということを意識できているかどうかである.診察前の面接は,これまで家で行ってきた療養生活を看護師とともに振り返り,どうだったのか吟味する時間である.診察後は,療養がその人の生活へと移行できるように整える時間である.看護師は,医師と患者,そして,「家-病院-家」をつなげる橋渡しの役を担っている
©Nankodo Co., Ltd., 2006