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レター
道徳的感受性質問紙日本語版2018(J-MSQ 2018):下位概念「道徳的責任感」を見直して
The Japanese version of Moral Sensitivity Questionnaire 2018 (J-MSQ 2018): Reviewing the component “Moral Responsibility”
前田 樹海
1
,
小西 恵美子
2
,
八尋 道子
3
,
福宮 智子
4
Jukai MAEDA
1
,
Emiko KONISHI
2
,
Michiko YAHIRO
3
,
Tomoko FUKUMIYA
4
1東京有明医療大学
2鹿児島大学
3佐久大学
4昭和大学病院
1Tokyo Ariake University of Medical and Health Sciences
2Kagoshima University
3Saku University
4Showa University Hospital
キーワード:
道徳的感受性
,
質問紙
,
道徳的責任感
,
道徳的強さ
,
道徳的気づき
,
看護倫理
,
moral sensitivity
,
questionnaire
,
moral responsibility
,
moral strength
,
sense of moral burden
,
nursing ethics
Keyword:
道徳的感受性
,
質問紙
,
道徳的責任感
,
道徳的強さ
,
道徳的気づき
,
看護倫理
,
moral sensitivity
,
questionnaire
,
moral responsibility
,
moral strength
,
sense of moral burden
,
nursing ethics
pp.100-102
発行日 2019年3月20日
Published Date 2019/3/20
- 販売していません
- Abstract 文献概要
- 参考文献 Reference
- サイト内被引用 Cited by
1 .序論
道徳的感受性は、物事の道徳的な側面に気づくこと、感じることと関係し、それがなければ道徳的・倫理的問題の存在そのものに気づくことはない。Lützénは看護実践における道徳的感受性の重要性を早くから指摘し1、看護師の道徳的感受性を捉えるための「道徳的感受性質問紙(以下MSQ)」を開発した2。その後、今日のスウェーデンの一般的な医療実践を反映しうる道徳的感受性の構成概念を探索し、また質問項目を整理して、2006年に、9項目からなる改訂MSQ(以下rMSQ)を開発した3。われわれは、rMSQの日本での使用可能性を検討するため、質問項目の翻訳とその妥当性の検討を経て、「改訂道徳的感受性質問紙日本語版(以下J-MSQ2012)」を作成し、実践看護師に対する質問紙調査を行い、rMSQの構成概念は日本の看護師に適用できる可能性があること、および、構成概念の一つである道徳的責任感(Moral Responsibility、以下MR)に関わる質問項目に関しては見直しの必要があることを示唆する報告を行った4。引き続き、J-MSQの精緻化に向け、日本の看護師のMRを適切に測定しうる質問文を探索し、統計解析を経てこれを特定し、道徳的感受性質問紙日本語版J-MSQ2018の開発に至ったので、以下に報告する。
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