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日本看護倫理学会第9回年次大会 シンポジウムⅠ
「つなぐ」「つなげる」アドボカシー:地域連携の間隙をどう埋めるか—身体的な問題を抱えた認知症の人を地域でどう「つなぎ」「つなげる」のか?/つなぐ・つなげるアドボカシー:急性期病院の立場から考える地域連携/利用者にとっての最善の生活を多職種で検討する
Advocacy for creating and connecting ties: How to fill the gaps in aligning communities
勝原 裕美子
1
,
堀内 園子
2
,
番匠 千佳子
3
,
野口 忍
4
1オフィスKATSUHARA
2認知症対応型グループホームせせらぎ
3聖隷浜松病院看護部
4北摂総合病院
pp.81-83
発行日 2017年3月20日
Published Date 2017/3/20
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- Abstract 文献概要
「地域」という言葉からは、そこで暮らす人々や場の“拡がり”、あるいは“つながり”が想像される。本来、地域にはそういう意味が包括されているのであろう。だが、わざわざ地域「連携」や地域「包括」という言葉を用いなければ、地域内が分断され、人々の生活が阻害されていく。そのような危うさをもつのも、「地域」なのであろう。このシンポジウムに登壇してくれた3人の看護師たちは、その危うさを受け止め、患者から学び、地域の間隙を埋めるための活動に邁進していた。
番匠氏は、急性期病院から地域に戻る患者には三つの壁があるという。それを踏まえ、壁を低くする仕組みの一つとして、訪問看護師が院内に出入りできるようにしたことが紹介された。堀内氏は、自身が運営するグループホームでは、入居者をケアする人たちと入居者は、横並びの関係であることを強調された。その入居者たちの健康管理のためには、外部機関との普段からのつきあいが大切であることを例示された。野口氏は、かつて訪問看護師として活躍し、現在は院内で退院調整の任にある。その経験を活かし、Advance Care Planningによって、つなげることのできる最善のケアを保証していることを話された。
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