Japanese
English
◆研究と報告
二分脊椎児の上肢機能の経時的変化
A Follow Up Study of Hand Function in Children with Myelomeningocele
田山 智子
1
,
亀ヶ谷 真琴
2
,
篠原 裕治
2
,
山根 友二郎
3
Tomoko Tayama
1
,
Makoto Kamegaya
2
,
Yuhji Sinohara
2
,
Tomojirou Yamane
3
1千葉県医療技術大学校
2千葉県こども病院
3帝京大学医学部整形外科
1Chiba College of Allied Medical Science
2Chiba Children's Hospital
3Department of Orthopedic Surgery, Teikyo University School of Medicine
キーワード:
二分脊椎
,
上肢機能
Keyword:
二分脊椎
,
上肢機能
pp.224-227
発行日 1995年8月15日
Published Date 1995/8/15
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- サイト内被引用 Cited by
要旨:二分脊椎児の上肢機能の経時的調査を行った.対象は二分脊椎児8名で,健常児6名を対照群とした.方法は,同一の児に対し低年齢(6〜8歳)時と高年齢(9〜12歳)時の2回にわたり上肢機能検査(DEHFT)を実施し,検査結果(所要時間)の比較をした.
結果は,二分脊椎児における経時的な変化では,サブテストTotal時間で有意に高年齢時の方が所要時間が短かった.さらに,7つのサブテストについてみてみると,小物つまみ,食事の真似で,年齢による差がみられず,巧緻動作や微細な協調動作が向上しにくい可能性が示唆された.なお,健常児との比較では,高年齢時・低年齢時共に,二分脊椎児は健常児より上肢機能が劣っていた.
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