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◆研究と報告
慢性分裂病患者(中等度以上)に対する地域社会復帰の試み—米国型サポートシステムを取り入れた住居プログラム
Chronic Schizophrenic Patients Readjusting in the Community : The Residential Approach in the Japanese Traditional Community
北山 順崇
1
,
西谷 清美
1
,
三船 和史
1
Nobutaka Kitayama
1
,
Kiyomi Nishitani
1
,
Kazushi Mifune
1
1三船病院
1Mifune Hospital
キーワード:
精神分裂病
,
地域ケア
,
QOL
Keyword:
精神分裂病
,
地域ケア
,
QOL
pp.393-400
発行日 1994年12月15日
Published Date 1994/12/15
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- 参考文献 Reference
要旨:「より重度」の精神障害者の地域内生活の可能性というテーマで,生活障害が重く,病状不安定な3名の長期在院慢性分裂病患者を対象に,米国型サポートシステムを取り入れた住居プログラムを実践した.その結果,障害の程度に関係なく,クライエントに長期ケアを行う最良の場所は実際の地域社会であり,また能力障害に対するアプローチも,病院という保護的環境下よりも自然な環境である地域内の方が効果的であることが示された.またチーム医療の一員としてのOTの役割が明確化された.さらに,彼らのQOLの向上のためにはクライエント相互,および専門のスタッフによる強力な支援が不可欠であるという認識を得た.米国における地域ケアの基本的な概念と技術は,我国でも適用することが可能であると提言した.
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