精神分裂病に対するストレス脆弱性の検証とストレスマネージメントモデルの提案

Evidence of Stress Weakness in Schizophreniacs: Stress Management Model

要旨：体力は身体的行動体力，身体的防衛体力，精神的行動体力，精神的防衛体力の総合力である，という定義を採用した上で，精神分裂病群の精神的防衛体力評価を試みた．その結果，精神分裂病群の精神的防衛体力，すなわちストレッサーに対する精神的抵抗力は，健常者群に比較して劣っていることが，あきらかとなった．このことから，精神分裂病はストレスマネージメントを必要としており，作業療法士は作業というストレッサーを利用して，ストレスマネージャーとしての役割を担っていくべきである，と提言した．さらに，今後の研究課題についても言及した．