Japanese
English
◆研究と報告
書字動作における手のかまえと操作のパターン
Holding and Handling Writing Tools in Normal Hands
大滝 恭子
1
,
鎌倉 矩子
2
,
中田 眞由美
1
,
三浦 香織
1
Kyoko Otaki
1
,
Noriko Kamakura
2
,
Mayumi Nakada
1
,
Kaori Miura
1
1東京都立医療技術短期大学
2広島大学医学部保健学科
1Tokyo Metropolitan College of Allied Medical Sciences
2Institute of Health Sciences, Hiroshima University Medical School
キーワード:
手のかまえ
,
書字
,
操作パターン
Keyword:
手のかまえ
,
書字
,
操作パターン
pp.116-125
発行日 1994年5月15日
Published Date 1994/5/15
- 販売していません
- Abstract 文献概要
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- 参考文献 Reference
- サイト内被引用 Cited by
要旨:作業療法の訓練等の参考にするため,健常者の書字動作について調べた.はじめに筆記具の把握様式の仮分類を行い,4型に分類した.その後,24名の被験者に縦線課題と横線課題の2種を実行してもらい,その間の前腕,手関節,指関節の位置と動きその他を肉眼によって観察し,記録した.結果的に,筆記具を操作する際の腕,指の動きは,把握様式の影響を特に受けないことが分かった.縦線課題では,被験者全員が指の動きによって筆記具を動かしており,その動きの種類は,全被験者間で一致していた.横線課題では全被験者が指の動きと,手関節背屈を用いていた.それ以外に,手関節又は腕の動きの何かを組み合わせていた.これらの所見は,書字運動の正常化をはかる際に,参考となるものと考えられる.
Copyright © 1994, Japanese Association of Occupational Therapists. All rights reserved.