◆研究と報告
作業療法はどのように見られているか—道内高校進路指導教諭と在学生へのアンケートから
山田 孝
1
,
丸谷 隆明
1
,
末永 義圓
1
,
深沢 孝克
1
,
真木 誠
1
,
藤川 緑
1
,
上野 武治
,
大宮 司信
,
黒澤 辰也
2
1北海道大学医療技術短期大学部
2北海道大学医学部附属病院
pp.9-15
発行日 1983年8月15日
Published Date 1983/8/15
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本研究の目的
近年,リハビリテーションに対する社会的関心が高まるにつれて,リハビリテーションの一翼を担う作業療法(士)に対する関心も高まって来たように思われる。作業療法に対する社会の関心を把握することは今後の我々の活動,特に啓蒙活動や教育活動を推進して行く上で,重要なことであろう。
ところで,この種の調査は全国的な規模で実施することが望ましいが,現状では,経済的にも人的資源の面でも困難であるように思われる。しかしながら,例えば,北海道内といった狭い範囲に限定しての資料の収集や分析は比較的容易である。幸い,北海道内には,作業療法士養成校が昭和56年(北海道大学医療技術短期大学部)と昭和58年(札幌医科大学衛生短期大学部)に相次いで開設され,それに伴なって新聞やテレビなどを通して,作業療法という言葉が頻繁に見られるようになり,社会的な認識に変化が見られ,また,特に,短期大学部の設置により,大学教育としての作業療法教育が始まったことで,高校にも作業療法に対する関心が高まってきたように思われる。そこで,今回は,対象を北海道に限って作業療法がどのように見られているのかをアンケートによって調査することを計画した。
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