巻頭言
心不全患者のリハビリテーション治療について考える
白石 裕一
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1京都府立医科大学循環器腎臓内科/リハビリテーション科
pp.558
発行日 2023年7月18日
Published Date 2023/7/18
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- 文献概要
私は1994年に循環器内科を志して京都府立医科大学第二内科に入局し,以後不整脈,心不全の治療を専門としてきた.不整脈のカテーテル治療やデバイス治療,薬物治療の進歩など,近年の循環器診療の革新的な進歩にかかわることができたことは貴重な財産であるが,もう1つ私の重要な生業がある.循環器のリハビリテーション医療とのかかわりである.
他病院での臨床経験を経て2005年から心臓リハビリテーションの部門の責任者として大学に帰学し今に至る.理学療法士(PT)2名とともに立ち上げにかかわったが,優秀で人間味のあるPTと一緒に仕事ができたことは,本当に貴重な体験であったと思う.担当した患者に毎日かかわり,主治医と同じように経過を共有してくれ,患者のつらさにまさに手当てをしながらかかわってくれる,本当に貴重な仲間である.今や循環器疾患の治療はチーム医療で行うが,PTの役割はますます重要になってきている.
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