巻頭言
リハビリテーション科医
橋本 圭司
1,2
1昭和大学医学部リハビリテーション医学講座
2医療法人社団圭仁会
pp.182
発行日 2023年3月18日
Published Date 2023/3/18
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- 文献概要
1997年,私が大学6年生のとき,今から25年以上も前の話である.母校の東京慈恵会医科大学にはリハビリテーション医学講座があり,「リハビリテーション医学」の臨床講義を受講する機会を与えられていたことは,今思えば大変幸せなことであった.尊敬するリハビリテーション科医の先輩が,その講義の中で「すべての診療科の医師がリハビリテーション医学を正しく理解し実践することができるのであれば,リハビリテーション科医は必要ないかもしれない」とおっしゃっていた.
時計を進めて2003年,今から20年前の話,私が某総合リハビリテーションセンターで仕事をしていた頃,やはり大学の大先輩のリハビリテーション科医はこうおっしゃった.「そろそろリハビリテーション科医をやめようかな.学会や勉強会に参加しても30年前と同じ議論をしているのだもの(笑)」.
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