JARM NEWS【新任教授インタビュー】
—愛知医科大学医学部リハビリテーション医学講座 愛知医科大学病院リハビリテーション科—尾川貴洋先生
広報委員会
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1日本リハビリテーション医学会
pp.1171
発行日 2022年11月18日
Published Date 2022/11/18
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- 文献概要
教育で人材を育成することがより多くの患者さんを救う近道
研究と診療に没頭する日々を送り,もともとは教授を目指す立場ではなかったという尾川貴洋先生に転機が訪れたのは,沖縄にある,療法士が150名以上も所属するリハビリテーション専門病院として有名な「ちゅうざん病院」の院長を務めたときだったそうです.
「患者さんに最良の医療を提供しようとしたとき,チームで医療を提供する必要があると実感しました.例えば,リハビリテーション治療においては,単に療法士による診療を数単位提供するだけではなく,患者さんの全身を把握することで,さらに良質なリハビリテーション治療を提供できると実感したのです.そのとき,教育の重要性も実感しました.」と話す尾川先生は,単なる院長回診に終わるのではなく,教育回診を開始,さらに診療のための研究を担う機関として「ちゅうざん病院臨床教育研究センター」を立ち上げました.「診療で患者さんをより良くしようとする行動は,スタッフに対する手厚くていねいな教育の提供へとつながりました.これが大学教授になるきっかけになったと今では思っています.」と話す尾川先生.
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