JARM NEWS【REPORT】
第37回日本義肢装具学会学術大会/第56回日本脊髄障害医学会
佐浦 隆一
1
,
中村 智之
2
1大阪医科薬科大学医学部総合医学講座リハビリテーション医学教室
2獨協医科大学病院リハビリテーション科学講座
pp.441
発行日 2022年4月18日
Published Date 2022/4/18
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- 文献概要
第37回日本義肢装具学会学術大会は第12回学術大会(1996年)以来,25年ぶりの大阪開催の予定であった.「モノづくりとリハビリテーションのマッチング」をテーマに掲げ,2020年にコロナ禍の中で開催された第36回東京大会をベースに情報通信技術(ICT)を活用した学術大会を目指したが,コロナ感染拡大第5波の影響を受け,2021年10月16〜17日のライブ配信と10月8日〜11月20日までのオンデマンド配信という初めての完全web開催となった.また,長倉裕二先生は理学療法士として初めて大会長を務めるなど,初めてづくしの学術集会であった.それでも,登録者総数は3,142名,延べ22,000名余りの参加者がオンラインで視聴した.
特別講演は「アバターと未来社会」と題して石黒浩教授(大阪大学)がアバターロボットと人間の共生社会やメタバースの可能性を示されたが,時代の転換期(パラダイムシフト)を再認識することができた.また,俄然,注目されるようになったパラスポーツ関連はもちろん,義肢装具製造のデジタルトランスフォーメーション(DX)やデジタル技術に関する「匠セッション」など,工学(モノづくり)と医学(リハビリテーション医学・医療)の融合(マッチング)を意識した内容が目白押しだった.
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