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特集 サルコペニアに対するリハビリテーション医療
6 サルコペニアと認知機能障害
Association of Sarcopenia with Cognitive Impairment
杉本 大貴
1
,
櫻井 孝
1
Taiki Sugimoto
1
,
Takashi Sakurai
1
1国立長寿医療研究センターもの忘れセンター
キーワード:
サルコペニア
,
フレイル
,
認知障害
,
認知症
,
アルツハイマー病
Keyword:
サルコペニア
,
フレイル
,
認知障害
,
認知症
,
アルツハイマー病
pp.633-638
発行日 2021年6月18日
Published Date 2021/6/18
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- 参考文献 Reference
要旨 サルコペニアと認知障害はともに高齢者に多い病態であり密接に関連している.サルコペニアを有する高齢者は,非サルコペニアの高齢者と比較して約2倍,認知障害を有する割合が高い.また,アルツハイマー型認知症では早期から筋肉量の減少が認められ,病期の進行に伴ってさらに筋肉量は減少し,筋力や歩行機能を含む身体機能が低下するためサルコペニアの有症率が高くなる.さらにサルコペニアは認知障害とは独立して,認知症患者の生活機能の障害と関連するため,軽度認知障害や認知症の早期からレジスタンストレーニングや栄養指導,またそれらを組み合わせた多因子介入など,サルコペニアへの対策が必要である.
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