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特集 心臓先端治療と心臓リハビリテーション
1 新しい心疾患治療の流れ—不整脈・心不全
New Trends in Heart Disease Treatment : Arrhythmia and Heart Failure
後藤 葉一
1,2
Yoichi Goto
1,2
1公立八鹿病院
2日本心臓リハビリテーション学会
キーワード:
カテーテル治療
,
デバイス治療
,
構造的心疾患
,
心臓リハビリテーション
Keyword:
カテーテル治療
,
デバイス治療
,
構造的心疾患
,
心臓リハビリテーション
pp.968-978
発行日 2019年12月18日
Published Date 2019/12/18
- 販売していません
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
要旨 心疾患は原因別に,冠動脈疾患(狭心症・心筋梗塞など),構造的心疾患(弁膜症,先天性心疾患,心筋症など),不整脈(心房細動,心室頻拍など),そしてあらゆる心疾患の終末像としての心不全,の4つのカテゴリーに分けることができる.30年前の循環器病学では,心疾患に対する治療は,まず安静と薬物治療で開始し,それが無効である場合には,全身麻酔による開胸開心術,すなわち冠動脈疾患であればバイパス手術,弁膜症であれば弁置換術,という選択肢しかなかった.現在では,30年前には心不全に対して禁忌であった運動療法やβ遮断薬がガイドラインでクラスⅠとして推奨されるようになったうえ,全身麻酔や開胸処置が不要な低侵襲のデバイスやカテーテル治療が開発され,従来の侵襲的治療を受けることができなかった超高齢・高リスク患者でもさまざまな治療を受けることができるようになった.本稿では,心疾患に対する最近の治療の進歩のうち,構造的心疾患,不整脈,心不全に対するカテーテル治療とデバイス治療を中心として,心臓リハビリテーションとの関連を念頭に置いて概説する.
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