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教育講座
上肢外傷のトピックス 良好な機能獲得をめざして
Topics in the Rehabilitation for Injuries of Upper Extremities : Aiming for Good Results
高松 聖仁
1
Kiyohito Takamatsu
1
1淀川キリスト教病院整形外科
キーワード:
リハビリテーション
,
上肢
,
外傷
,
屈筋腱
,
橈骨遠位端骨折
Keyword:
リハビリテーション
,
上肢
,
外傷
,
屈筋腱
,
橈骨遠位端骨折
pp.869-876
発行日 2018年10月18日
Published Date 2018/10/18
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はじめに
上肢外傷後のリハビリテーションにおける最終的な目標は良好な機能の獲得である.良好な機能の獲得には,運動機能と知覚機能の両方でよい回復が得られなければならない.そのためにこれまで多くの取り組みがなされてきた.それらは大きく分けると,主に①画像診断,手術手技,手術器械(インプラントの改良)と,②術後のリハビリテーションについての改善,改良であった.しかし,それらは患者のリハビリテーションにとって一部でしかない.より良好な機能獲得をめざすには,多面的に患者とリハビリテーションを捉える必要があると考えられる.例えば,早期リハビリテーションの実施や,リハビリテーション前後の評価方法の検討も必要である.また,リハビリテーションを潤滑に行うための疼痛管理も重要であり,医師・理学療法士・作業療法士だけでなく他職種を含めたチーム医療でリハビリテーションを行うことも必要となってくる.また,これからはリハビリテーション科や整形外科だけでなく他科も含めた包括的アプローチや新たなテクノロジーの導入が,今後のリハビリテーションの発展に不可欠と考える.
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