Japanese
English
シンポジウム 日本におけるスポーツ整形外科の現状と将来
上肢のスポーツ外傷と障害
Sports Injuries of Upper Extremity
石井 清一
1
,
薄井 正道
1
,
山下 敏彦
1
,
成田 寛志
1
,
石塚 明温
2
,
大西 信樹
3
Seiichi Ishii
1
1札幌医科大学整形外科学教室
2伊藤整形外科病院
3北大整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Sapporo Medical College
キーワード:
スポーツ外傷
,
sports injuries
,
使い過ぎ症候群
,
over use syndrome
,
上肢
,
upper extremity
Keyword:
スポーツ外傷
,
sports injuries
,
使い過ぎ症候群
,
over use syndrome
,
上肢
,
upper extremity
pp.148-154
発行日 1988年2月25日
Published Date 1988/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408907778
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抄録:整形外科スポーツ医学研究会が昭和50年に発足して以来,306演題が報告されている.上肢のスポーツ外傷・障害の演題は85である.野球による肘・肩の演題が多いのがわが国の特徴である.わが国のスポーツ整形外科は,①使い過ぎ症候群の概念を確立したこと,②スポーツによる小児の骨・軟骨の障害の実態を明確にしたこと,③関節外科,特に膝の外科の進歩をもたらしたこと,④ストレッチング・テーピングを整形外科治療体系に導入したことで,一般整形外科の発展に貢献してきた.以上の4点に関して,我々が上肢のスポーツ外傷・障害の分野で行った研究は,野球肩における関節前方要素の関与,小児の肘関節離断性骨軟骨炎の素因,ストレッチングの効果に関する電気生理的解析に関する研究である.今後のスポーツ整形外科の発展のためには,スポーツ医学全体の視野に立った学問の体系づくりが大切である.
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