連載 古今東西 見逃せない研究論文・書籍・第5回
A Clinical Index to Stratify Hospitalized Older Adults According to Risk for New-onset Disability―Mehta KM, et al:J Am Geriatr Soc 2011;59:1206-1216
角田 亘
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1国際医療福祉大学医学部リハビリテーション医学講座
pp.423
発行日 2018年5月18日
Published Date 2018/5/18
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- 文献概要
■ 意義
特に高齢者においては,直接的には運動障害をきたさない疾患(例えば,肺炎,心不全など)で入院した場合であっても,その入院期間中に新たな身体機能の低下が出現することがしばしばである.このような入院に伴う安静臥床(不動)を原因として生じる身体機能(運動機能)の低下は,入院関連機能障害(hospitalization-associated disability:HAD)と称される.70歳以上の入院患者では,その約1/3にHADが発症するとも報告されている.本研究において著者らは,総合病院に入院した患者を対象として,HAD発症の危険因子を明らかにしている.
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