連載 古今東西 見逃せない研究論文・書籍・第18回
Assessing Self-maintenance:Activities of Daily Living, Mobility, and Instrumental Activities of Daily Living : Katz S:J Am Geriatr Soc 1983;31:721-727
江藤 文夫
1,2
1柳原リハビリテーション病院
2日本リハビリテーション医学会
pp.578
発行日 2019年7月18日
Published Date 2019/7/18
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■ 意義
今日,ADL(activities of daily living)について論じるとき,国際的にはSidney Katzが概念の提唱者として挙げられる.リハビリテーションが訓練のイメージで導入されたわが国ではADLのactivitiesを「動作」として訳してきたが,19世紀後半から20世紀初頭にかけて欧米の健康調査では機能状態(functional status)として「活動」が問われるようになっていた.本論文は加齢・疾病・障害の長期的ケアに向けて高齢者の総合機能評価の主成分としてのADLの有用性について,その構造に即して解説した総説であり,医療におけるADLの歴史的意義を理解するためにも貴重である.
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