会員の声
会員の声「大腿骨近位端骨折術後のリハビリテーション単位数について」に対する回答
土井 一輝
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1小郡第一総合病院整形外科
pp.213
発行日 2015年3月18日
Published Date 2015/3/18
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大変御貴重な御意見1)ありがとうございます.貴兄が御指摘されるように有意差がない場合には同等性,非劣性試験が有用であります.両試験は,95%CIから判定できますが,限界値(同等性マージン)の決定が問題であります.限界値にはMinimal Clinical Important Difference(MCID)等が使用されますが,大腿骨頸部骨折では,これらの値の報告は渉猟し得ませんでしたので両試験は報告していません.なお,原稿中の平均値,標準偏差,症例数から95%CIは計算可能であります.
仮に,文献報告のある脳血管疾患の数値(MCID:17)を参考にすれば,FIMの4週,8週の2単位の6単位に対する差の検定では「優越性なし,同等性あり,非劣性あり」になります.
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