第5回 リハビリテーション科専門医会 学術集会/横浜 《企画1》学生・初期研修医に対する教育・広報―座長/石合 純夫・青柳陽一郎
川崎医科大学リハビリテーション医学教室から
青柳 陽一郎
1,2
,
平岡 崇
1
,
椿原 彰夫
1
,
目谷 浩通
1
,
関 聰介
1
1川崎医科大学リハビリテーション医学教室
2藤田保健衛生大学医学部リハビリテーション医学Ⅰ講座
pp.454-457
発行日 2011年7月18日
Published Date 2011/7/18
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はじめに
2010年12月現在,リハビリテーション(以下,リハ)科専門医数は約1,730名である.一方,「リハ科専門医需給」に関する報告によると必要とされる専門医数は3,000~4,000名と試算されている1).毎年新しい専門医数が数十名誕生している現状からすると,3,000~4,000名の専門医数に達するには,数十年かかる計算になる.2010年9月に発表された厚生労働省の全国調査によると,全科のうちリハ科が最も求人数の割合が高く,すなわち人員不足が際立っているという結果になった.日本の高齢人口が増大するなかで,リハ科の需要はますます増えている.一方,2006年度の臨床研修に関する調査ではリハ科希望の初期研修医が非常に少ない現状が浮き彫りにされており2),このままでは増えるどころか今後減少の可能性も否定できない.求人数が多いにもかかわらず,なぜリハ科医になりたい学生・研修医が少ないのか?
川崎医科大学リハ医学教室は全国でも比較的入局者が多い医局である.本稿では,当医学教室における現状,医学生・研修医への教育・広報について紹介し,リハ科医を増やすにはどうすれば良いかについて考えてみたい.
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