第47回 日本リハビリテーション医学会 学術集会/鹿児島 《シンポジウム》臨床神経生理学とリハビリテーション―座長/木村 彰男・岡島 康友
機能的MRIおよび機能的近赤外分光法のリハビリテーション医学への応用
渡邉 修
1
,
来間 弘展
1
,
松田 雅弘
1
,
村上 仁之
1
,
妹尾 淳史
1
,
米本 恭三
1
,
武原 格
2
,
林 泰史
2
,
一杉 正仁
3
1首都大学東京大学院人間健康科学研究科
2東京都リハビリテーション病院
3獨協医科大学法医学講座
pp.831-837
発行日 2010年12月18日
Published Date 2010/12/18
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はじめに
近年のニューロイメージング技術の飛躍的な発展により,中枢神経系の機能局在やネットワーク,病態,治療効果,神経の可塑性などに関する膨大な臨床報告が蓄積されてきた.健常者の運動機能,高次脳機能および学習に関する脳神経系内の領域別時系列的役割,脳性麻痺を含む発達障害,先天性の視覚,聴覚障害,脊髄損傷や切断などの後天的疾患によって引き起こされるBrain mappingの変容,脳卒中や脳外傷などの脳損傷者の運動機能,認知機能の回復機序,リハビリテーション(以下,リハ)治療手技の脳神経系への影響などリハ領域に関する知見も多い.本稿では,ニューロイメージング技術のなかの機能的MRI(functional-MRI:fMRI)と機能的近赤外分光法(functional near-infrared spectroscopy:fNIRS)について,筆者らのデータおよび先行文献を引用し,運用上の留意すべき点に触れる.
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