第46回 日本リハビリテーション医学会 学術集会/静岡 《パネルディスカッション》リハビリテーション科医が育つために必要なシステムは何か―座長/菊地 尚久・佐伯 覚
「リハ医育成アクションプラン策定WG」からの取組み
菊地 尚久
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1横浜市立大学附属病院リハビリテーション科
pp.701-704
発行日 2009年11月18日
Published Date 2009/11/18
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はじめに
近年新聞やテレビなどでは医師が不足し,各地で医療崩壊の危機にあることが問題となっている.しかし残念ながら,これらマスコミからの話題としてリハビリテーション(以下,リハ)科医の不足を取り上げた記事はほとんど目にしない. この原因は一般社会においてリハ科医の認知度が低く,適切なリハ医療を施行する上でリハ科医の存在が不可欠であることが十分に認知されていないためではないかと考えられる.現実にはリハ科専門医会「リハ科専門医需給に関するワーキンググループ」からの報告1)で示されているように現在リハ科医の不足は甚だしく,また近い将来この不足が充足される見込みはない.
この現状を打破するために日本リハ医学会では「リハ医育成アクションプラン策定ワーキンググループ」を立ち上げた.このワーキンググループのミッションは①質を担保しつつリハ科専門医・認定臨床医数の適正化を図る方策を具体的に検討すること,②認定臨床医の位置付けについて検討すること,③アクションプランを策定することである.
ここでは「リハ医アクションプラン」の概略について述べた後に本医学会としてさらに検討が必要と思われる事項に関して私見を述べる.
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