第45回 日本リハビリテーション医学会 学術集会/横浜 《パネルディスカッション》リハビリテーション難渋例の実践検討2―呼吸循環器系のハイリスク―座長/上月 正博・水落 和也
骨髄異形性症候群による高度貧血および心房細動によるうっ血性心不全症例に対するリハビリテーション
金澤 雅之
1
,
上月 正博
1
,
南 尚義
2
1東北大学大学院医学系研究科機能医科学講座内部障害学分野
2大崎市民病院内科
pp.372-374
発行日 2009年6月18日
Published Date 2009/6/18
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症例
70歳代の男性.数カ月前より自覚していた労作時息切れと下腿浮腫が増悪したため近医循環器内科受診.心機能分類ではNYHA(New York Heart Association)分類のクラスⅢに相当した.高度の貧血と心房細動に起因するうっ血性心不全と診断され入院した.
胸部X線検査では両側に胸水の貯留を認め,心胸郭比は74%であった.心電図検査では心房細動を認めた.血中脳性ナトリウム利尿ペプチドは305pg/mlと異常高値を示し,心臓超音波検査では軽度ながら僧帽弁と大動脈弁に逆流を認めた.また,左心室壁運動は良好であったが右心系は拡大していた.末梢血のHb値は5.8g/dlで,骨髄および末梢血検査により骨髄異形性症候群と診断された.
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