レポート「現場最前線」
一般社団法人 新潟県言語聴覚士会の取り組み:県学術大会の開催
阿志賀 大和
1,2,6
,
佐藤 卓也
3,6
,
本間 桜
4,6
,
大平 芳則
1,6
,
井口 光開
5,6
,
佐藤 厚
1,6
1新潟リハビリテーション大学
2国際医療福祉大学成田保健医療学部言語聴覚学科
3新潟リハビリテーション病院
4新潟市民病院
5南魚沼市民病院
6一般社団法人 新潟県言語聴覚士会
pp.373-376
発行日 2019年12月15日
Published Date 2019/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.6001200253
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1.はじめに
職能団体を含む団体の設立目的の主なものとして,個人では解決することが困難な問題を集合体を形成して,その団体が抱えている諸問題を解決してゆくこと,自己の開発や発展と社会的活動に参加し貢献してゆくこととされる1).一般社団法人新潟県言語聴覚士会(以下,新潟県士会)も定款の中で「言語聴覚士の学術・技能の研鑽,資質の向上及び職業倫理の遵守に努めるとともに,言語聴覚障害に関する啓発と知識の普及に貢献し,新潟県民の保健・医療・福祉・教育の充実と生活の質の向上に寄与すること」を会の目的としている2).その目的を達成するための活動の1つとして,新潟県士会は2013年より年に一度,定期総会に合わせて学術大会(以下,県学術大会)を開催している.県学術大会開催の具体的な目的は,卒後教育・生涯学習の一端を担い会員の研鑽を積む場とすること,会員が日々の臨床や研究で得た経験や知見を広く会員間で共有すること,全国学会で発表することに慣れていない会員が経験を積むための場とすること,会員同士の交流の場とすることなどである.
今回は,新潟県士会で行ってきた第1回から第6回までの県学術大会の活動実績について分析した.分析対象の活動実績の内容は発表演題数,発表演題の領域,発表施設数および地域,参加者数とし,それらを開催回ごとに比較した.その結果,今後の活動方針を決定するうえでの手がかりの一助となる現在の新潟県士会の課題を見出すことができたので報告する.
なお,倫理的配慮として,本研究の実施および発表に際し,新潟県士会の理事会において承認を得た.
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