調査報告
小児構音障害の臨床の現状と課題―構音に問題のあるお子さんへの対応に関するアンケート調査
今井 智子
1,2
,
鈴木 恵子
1,3
,
原 惠子
1,4
,
武井 良子
1,5
,
竹村 直子
1,6
1一般社団法人日本言語聴覚士協会学術研究部小児構音小委員会
2北海道医療大学心理科学部言語聴覚療法学科
3北里大学医療衛生学部リハビリテーション学科言語聴覚療法学専攻
4上智大学外国語学部言語聴覚センター
5昭和大学歯科病院口腔リハビリテーション科
6東京小児療育病院リハビリテーション部
pp.137-142
発行日 2014年6月15日
Published Date 2014/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.6001100415
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Ⅰ.はじめに
小児の構音の問題は,いわゆる機能性構音障害や口蓋裂に伴う場合のように,主たる問題として生じることもあるが,知的障害,言語発達障害,発達障害,聴覚障害,吃音など様々な障害に伴うことも多い.合併する障害の有無にかかわらず,構音の問題をどのように捉え,どのように対応するか判断が難しいことが少なくない.子どもによって異なる構音の問題を言語発達や全体発達の視点から適切に評価し対応を考えることは,言語聴覚士の専門性やアイデンティティにかかわる重要な点である.
そこで,日本言語聴覚士協会学術研究部小児構音小委員会では,小児の構音の問題に対して行っている臨床の実態を把握し,臨床の充実に向けた今後の指針を得ることを目的にアンケート調査を実施したので,結果を報告する.
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