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編集後記
藤田 郁代
pp.106
発行日 2010年3月15日
Published Date 2010/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.6001100242
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現在は,バンクーバー・オリンピックの最中で,日本人選手の活躍に一喜一憂する日が続いています.また,2月20日には第12回言語聴覚士国家試験が実施され,言語聴覚士を目指す受験生にとっては3月25日の合格発表の日まで心が落ち着かない日々となります.2月は,目標に向かって全力を出し切った充実感と将来への不安が錯綜する時期のようです.
さて,言語聴覚士国家試験の合格率は他の医療職種と比較しますと格段に低く,例年50~60%台にあります.しかし,内実は養成校間で合格率に差があり,一概に難しい試験と決めつけることはできません.いずれにしても,国家試験は言語聴覚臨床に入るための最低限の知識・技能を問うもので,国家試験に合格したからといって,よい臨床ができるとは限りません.高い臨床レベルを維持するには,各自が生涯にわたって知識・技能を磨き続け,患者を中心とした最善かつ最高の臨床対応ができるよう努力することです.
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