連載 発達をうながす 生活動作の介助のしかた—ハンドリング 整容編・第3回【最終回】
歯磨き/うがい
池田 千紗
1
,
鴨下 賢一
2
1北海道教育大学
2株式会社児童発達支援協会
pp.434-439
発行日 2021年1月15日
Published Date 2021/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5003201268
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歯磨き
はじめに
歯磨き動作には,姿勢を安定させる力,腕から手首を動かす力,歯ブラシをしっかりつかむ指先の力など,運動の発達が大きく関係しています。また,見て確認をすることが難しい口の中で歯ブラシを動かすためには,口の中のイメージができていること,口周りや口の中を触られるのに慣れていることなども大切です。すべての歯にブラシを当てるためには,歯磨き動作の手順を覚えて磨き残しがないか確認しながら進める認知の発達が関わってきます。なかなか気持ちが歯磨きに向かない子どももおり,介助者が磨いてしまうために動作が身につかない,なかなか習慣化しないこともあります。手の運動の発達に合わせて握りやすい歯ブラシを用意し,子どもが自分で歯磨き動作を行うことができるように介助することが大切です。
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