特集 生活を彩るさまざまなサービス
重度知的障がい者の脱施設化のための訪問支援—土屋訪問介護事業所の取り組み
高浜 敏之
1,2
1ユースタイルラボラトリー株式会社
2土屋訪問介護事業所
pp.13-17
発行日 2020年3月15日
Published Date 2020/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5003201156
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土屋訪問介護事業所・沿革とミッション
土屋訪問介護事業所は,すべての必要な人に必要なケアを,という理念のもと,2014年6月に東京都中野区で在宅生活支援サービスの提供を開始しました。現在は,主に医療的ケアを必要とする重度の障がいをお持ちの方々が,日本全国どこに住んでいても,24時間365日,当たり前のようにサービスを享受でき,住み慣れた地域で暮らし続けることができるような社会環境の整備に邁進しています。
障がいをお持ちの方々の地域生活権の確立において,障がい当事者による権利回復運動の取り組み,その重要性はいくら強調しても,しすぎることはありません。特に重度の障がいをお持ちの方々の在宅生活に不可欠な重度訪問介護は,ノーマライゼーションとソーシャルインクルージョンを求めて努力し続けた障がい当事者の,強い意志と諦めることのない行動の結果として,そのライフスタイルとサービスの原型が創られたことは,周知の事実です。私たちはそのような,障がい当事者が社会に投げかけた問題提起と理念を,最大限の敬意と理解をもって受け止め,それを発展的に継承しつつ共生社会の実現に向けて努めたいと考えています。
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