特集 人と地域をつなぐネットワーク構築の取り組み
おおた高齢者見守りネットワーク(みま〜も)
澤登 久雄
1
1社会医療法人財団 仁医会 牧田総合病院,地域ささえあいセンター
pp.105-110
発行日 2019年5月15日
Published Date 2019/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5003201054
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はじめに
「高齢化の一途をたどる大都市東京において,高齢者が住み慣れた地域で生活を継続するためにはどうしたらよいのか?」
この課題解決に向けて,地域のあらゆる社会資源と協働し,新たな具体的活動を生み出している,地域包括ケアの実現へ向けた新たな都市型ネットワークモデル,それが「おおた高齢者見守りネットワーク」(愛称:みま〜も)である。
高齢者の孤立を予防するためには,高齢者自身が,元気なうちから地域とつながる意識を持ち,できれば早い時期に地域包括支援センターともつながっていること,そして地域の中で身近な人の異変に気づき,専門機関へ早期に連絡できることが必要である。地域のつながりが薄いと言われる大都市だが,一方では多くの人が住み,働く人材の宝庫,社会資源の宝庫であるとも言える。本会は「気づき・見守り・支え合う地域づくり」を合い言葉に,そのような大都市のメリットを活かした,都市型の見守りネットワーク構築を目指している。
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