Report
—ソフィアメディセミナー特別企画シンポジウム—訪問看護ステーションの未来創り—2018年介護保険制度改正&診療・介護ダブル改定を見据えた将来構想
岩﨑 千佳
1
,
大田 義信
2
,
竹中 佐江子
2
1株式会社かなえるリンク
2株式会社東京リハビリテーションサービス
pp.357
発行日 2018年5月15日
Published Date 2018/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5003200859
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2018年1月27日,ソフィアメディセミナー特別企画シンポジウムVol.2『訪問看護ステーションの未来創り』が日経ホールで開催され,私たちは専門職,そして訪問看護ステーションの経営者という立場で参加させていただいた。来たる4月のトリプル改定を目前に控え,開催日前日には介護給付費分科会から介護報酬改定案が発表されたこともあり,報酬改定の最新情報と,地域で熱く安定的に訪問看護を展開するためのヒントを求める参加者で会場は埋めつくされていた。
まず基調講演では,山崎摩耶氏,佐藤美穂子氏という訪問看護のパイオニアのお二人からそれぞれ訪問看護の歩み,地域で果たされてきた役割と培ってこられた存在感,存分の可能性を秘めた未来展望が語られた。印象的だったのは,お二人をはじめとする先人方が訪問看護に誇りを持って進めてこられた実践が,少子高齢化“多死”時代に,地域包括ケアの一翼である在宅医療・在宅ケア推進や報酬改定の局面において,訪問看護師の役割を『入院前の予防から看取り後のグリーフケアも含めてすべての場面にかかわる利用者・多職種のつなぎ役』という存在にまで確立された自信とバイタリティがお話の随所に表れていたことである。
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