特集 介護ロボットやAIなど最新介護機器
人工知能の活用に向けて
諏訪 基
1
1国立障害者リハビリテーションセンター研究所
pp.267-274
発行日 2018年4月15日
Published Date 2018/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5003200833
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はじめに
人工知能技術が介護やリハの分野に活用される日は遠くなさそうである。
2012年にGoogleが人工知能を使って,大量の画像データから写っている猫の映像の特徴をコンピュータで自動的に発見し認識するプログラムの開発に成功した。囲碁プログラムが人間の棋士に勝利する時代に入ってきている。人工知能を駆使した自動運転の自動車がベールを脱ぎ始めた。“人工知能研究”が「第3次人工知能ブーム」の賑わいを呈している。
ロボットに関しても,経済産業省が平成25年度から開始したロボット介護機器開発・普及促進事業により,介護分野でもロボットが一躍注目を浴びるようになってきている。
介護やリハの現場が抱えている問題を解決する上で,人工知能技術が提供する手法や考え方がどのように役立つかを見極める一助に人工知能の現状とその背景,ならびに潜在的可能性について解説する。
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