特集 高齢者のフレイル(虚弱)と生活機能低下
扉
伊藤 隆夫
1
1日本訪問リハビリテーション協会
pp.167
発行日 2018年3月15日
Published Date 2018/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5003200809
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フレイル(フレイルティ)は「加齢とともに心身の活力(運動機能や認知機能等)が低下し,複数の慢性疾患の併存などの影響もあり,生活機能が障害され,心身の脆弱性が出現した状態であるが,一方で適切な介入・支援により生活機能の維持向上が可能な状態像」(厚生労働省研究班報告書)とされ,高齢者の健康状態の低下を示す言葉として一般的に知られるようになっている。高齢者が要介護状態になるのを防ぐためには,フレイルを早期に発見・評価し,適切にアプローチすることが大切である。
本特集では,高齢者のフレイルについて,その状態像と評価のポイントなどを整理し,認知症や低栄養,口腔機能障害との関連や転倒や活動性の低下など生活機能面への影響と対応について紹介する。
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