Book Review
脳卒中患者だった理学療法士が伝えたい,本当のこと
栗原 正紀
1
1長崎リハビリテーション病院
pp.78
発行日 2018年1月15日
Published Date 2018/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5003200786
- フリーアクセス
- 文献概要
- 1ページ目
はじめに,本書は決して“理学療法士だけの本”ではない(タイトルに“理学療法士”と記されているために他職種には一見して“関係ないや!”といった誤解を与えるのではないかと心配)ので,ぜひ,医師・看護師含め,すべてのリハ関係者に推薦したい本であることを強調しておきたい。
著者はプロボクサーを目指していた23歳の時,練習中に脳卒中(左視床穿通動脈閉塞による視床梗塞)となり,右運動麻痺・感覚障害・運動失調・高次脳機能障害などの障がいを負った。その後,なおプロボクサーの夢を追い求め,障がいを克服する努力を重ねたが,プロテストで失格,挫折,目標を見失うといった紆余曲折の後,ついに30歳で脳卒中経験者兼理学療法士(著者記述)となり,現在は回復期リハ病棟で勤務している現役のリハ専門職である。
Copyright © 2018, MIWA-SHOTEN Ltd., All rights reserved.