連載 高次脳機能障害児を地域で育む—高次脳機能障害児のすこやかな未来づくりを願って・第11回
成人期になった小児期発症者の現状と支援の試み
大塚 恵美子
1
,
中島 光喜
2
,
阿部 里子
2
1千葉県千葉リハビリテーションセンター
2千葉県千葉リハビリテーションセンター更生園
pp.940-944
発行日 2017年11月15日
Published Date 2017/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5003200738
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はじめに
千葉県千葉リハビリテーションセンター(以下,当センター)では小児期に発症して高次脳機能障害の診断を受けた後,学校生活を送る子どもたちフォローを外来で続けてきました。彼らは,高校を卒業すると青年期を経て,自立した生活を目指す成人期に至ります。この時期は,社会参加の場が学校から職場へと変化していく時期で,障害を持たずとも青年期は自分がどう生きていきたいか,自分には何ができるのか,希望と現実をすりあわせながら,成人してからの自分の居場所をつくることに試行錯誤していきます。今回はこの時期の小児期発症者の現状と課題を見ていきます。
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