Japanese
English
事例報告
在宅終末期がんサバイバーのリハビリテーションにおける多職種連携の有効性
Effectiveness of multidisciplinary cooperation in the rehabilitation of housebound terminal cancer survivors
金谷 親好
1
,
竹ノ内 裕一
1
,
岩元 香菜子
1
,
濵﨑 恵
1
,
池田 耕二
2
,
久松 憲明
1
Chikayoshi Kanadani
1
,
Yuichi Takenouchi
1
,
Kanako Iwamoto
1
,
Megumi Hamasaki
1
,
Koji Ikeda
2
,
Noriaki Hisamatsu
1
1医療法人平和会ひさまつクリニック
2大阪行岡医療大学医療学部理学療法学科
キーワード:
在宅
,
終末期
,
がんサバイバー
,
訪問リハ
,
多職種連携
Keyword:
在宅
,
終末期
,
がんサバイバー
,
訪問リハ
,
多職種連携
pp.701-708
発行日 2017年8月15日
Published Date 2017/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5003200682
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要旨 がんサバイバーは,がん罹患者(生存者)だけでなく家族(遺族)などを含む概念であり,周囲と共に人生を構築しようとする意味がある。そのため,がんサバイバーの訪問リハでは,本人に加え,周囲を取り込みながら実践していく必要がある。今回,在宅終末期がんサバイバー2事例のかかわりからは,地域における多職種連携の有効性を示唆することができたので報告する。事例1は,80歳代前立腺がんの男性である。多職種連携からは,情報共有アプリを利用したことで,座椅子に対する本人の想いや仏壇前でおむつを交換することへの妻の嫌悪感が理解できた。事例2は,60歳代右下顎歯肉がんの男性である。後日,本人の不安や葛藤の原因が間近に迫る次女の結婚式にあることが多職種連携でわかった。これらからは,従来の方法に加え,情報共有アプリなどを積極的に活用した多職種連携が地域でも有効に機能すれば,本人や家族の想いに応える実践が可能になると考えられた。
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