連載 高次脳機能障害児を地域で育む—高次脳機能障害児のすこやかな未来づくりを願って・第5回
ライフステージにあわせた課題と支援について—⑤支援拠点機関における初期支援
太田 令子
1
,
大野 美絵
2
1千葉県千葉リハビリテーションセンター
2NPO法人脳外傷友の会 高志
pp.408-412
発行日 2017年5月15日
Published Date 2017/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5003200608
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はじめに
第4回では,平成23年度に千葉県千葉リハビリテーションセンターが全国の支援拠点機関等の協力を得て実施した小児期発症者実態調査1)から,初期診断を受けた後,医療機関においてどのような初期訓練等を受けてきたかを運動障害の有無および訓練形態の視点で検討しました。こうした初期訓練は,OT・ST・臨床心理士など障害の評価と訓練のプログラムを立てることのできる専門職が配置されている医療機関でないと困難なことが多かったからです。今回は,必ずしも医療機関でなくても,高次脳機能障害支援に特化した支援が可能な支援拠点機関での支援過程を,主として教育支援に的を絞ってみていきたいと思います。
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