特集 精神疾患への在宅支援
地域移行・地域定着の実践—精神科病院の取り組み:チーム医療・地域連携を目指して
酒井 道代
1
1宮城県立精神医療センター
pp.104-110
発行日 2017年2月15日
Published Date 2017/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5003200538
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はじめに
2004年9月,厚生労働省より「精神保健医療福祉の改革ビジョン」が提示された。そこでは「入院治療中心から地域生活中心へ」という基本的な方策を推し進めるため,精神保健医療福祉体系の再編と基盤強化を10年間で進めていくことが明言されている。
ほぼ時を同じくして,宮城県立精神医療センター(以下,当院)においても「長期入院者の退院促進」と「新たな長期入院者を作らない取り組み」をこの10数年間取り組んできた。国の流れとともに,一精神科病院としての地域移行についての取り組みを振り返り,長期入院者の退院促進の実践と現状,今後の方向性について考えたい。
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