特集 Special Article:
地域の医療連携に関する取り組みと課題 1.総論:地域の医療連携に関する取り組みと今後の課題・治療ギャップについて
遠山 朋海
1
1独立行政法人国立病院機構久里浜医療センター
キーワード:
治療ギャップ
,
病は市に出せ
,
都道府県アルコール健康障害対策推進基本計画
Keyword:
治療ギャップ
,
病は市に出せ
,
都道府県アルコール健康障害対策推進基本計画
pp.12-16
発行日 2017年2月10日
Published Date 2017/2/10
DOI https://doi.org/10.34449/J0078.05.01_0012-0016
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欧州でのアルコール乱用・依存症の治療ギャップは92.4%である。日本での2013年の調査ではICD-10基準による現在アルコール依存症の割合は男性1.0%,女性0.1%であり,計57万人と推計される。そのうち83%が過去1年間に医療機関を受診しているが,多くは依存症専門治療を受けていない。総合病院外来におけるCAGE 2項目以上に該当する患者割合は男性21.6%,女性10.1%で全科ほぼ同率である。全国の精神保健福祉センターによる依存症患者を医療につなげるための多機関連携は53もの活動が実施されている。患者が多様な資源を利用して回復できるような連携を,都道府県アルコール健康障害対策推進計画を通して具現化させることが今後の課題である。「KEY WORDS」治療ギャップ,病は市に出せ,都道府県アルコール健康障害対策推進基本計画
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