特集 地域包括ケア時代の在宅医療・リハビリテーション
地域包括ケアにおける訪問看護の役割と展望
齋藤 訓子
1
1公益社団法人日本看護協会
pp.411-418
発行日 2015年6月15日
Published Date 2015/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5003200131
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はじめに
平成27(2015)年度の介護報酬改定では消費税増税先送りなどによる財政難もあり残念ながらマイナス改定となったが,以下の3つの基本的な考え方を軸に対応がなされた。
① 中重度の要介護者や認知症高齢者への対応のさらなる強化
② 介護人材確保対策の推進
③ サービス評価の適正化と効率的なサービス提供体制の構築
中でも ① について期待が大きいのが訪問看護や看護小規模多機能型居宅介護(以下,看多機)註1)である。本稿では2014年に成立した「地域における医療及び介護の総合的な確保を推進するための関係法律の整備等に関する法律」により推察される今後の医療・介護の提供体制の変化を鑑みながら,訪問看護に期待される役割と展望を述べる。
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