Japanese
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特集 頸椎神経根症再考
頸椎神経根症—保存的治療とエビデンス
Evidence of Conservative Therapy for Cervical Radiculopathy
竹島 靖浩
1
,
松岡 龍太
1
Yasuhiro TAKESHIMA
1
,
Ryuta MATSUOKA
1
1奈良県立医科大学脳神経外科
1Department of Neurosurgery, Nara Medical University School of Medicine
キーワード:
頸椎
,
cervical spine
,
保存的治療
,
conservative therapy
,
神経根症
,
radiculopathy
Keyword:
頸椎
,
cervical spine
,
保存的治療
,
conservative therapy
,
神経根症
,
radiculopathy
pp.977-981
発行日 2024年12月25日
Published Date 2024/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5002202446
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はじめに
頸椎神経根症は,頸椎椎間板ヘルニア,変形性脊椎症など頸椎の空間占拠性病変による神経障害であり,上肢痛,しびれ,知覚異常,脱力感を引き起こす.急性に症状が出現することが多く,初期治療としては保存的治療が選択される.この非手術的治療には,外固定,薬物療法,理学療法,牽引,徒手療法,ブロック療法などさまざまな方法がある.
2011年にNorth American Spine Society(NASS)より頸椎神経根症の診断と治療に関するガイドラインが発表されたが,各種ある保存的治療の多くは十分なエビデンスがないと記されている2).ブロック療法の詳細は他稿に譲り,本稿では頸椎神経根症の保存的加療に関する2011年以後の報告も含めてレビューし,エビデンスについて概説する.
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