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特集 医工連携と腰痛
Hybrid Assistive Limb®腰タイプを用いた慢性腰痛・フレイル患者に対するバイオフィードバック療法
Biofeedback Therapy for Frailty Patients with Chronic Low Back Pain Using Hybrid Assistive Limb Lumbar Type
小谷 尚也
1
,
森下 登史
2
,
安部 洋
2
,
井上 亨
3
,
鎌田 聡
1
Naoya KOTANI
1
,
Takashi MORISHITA
2
,
Hiroshi ABE
2
,
Tooru INOUE
3
,
Satoshi KAMADA
1
1福岡大学病院リハビリテーション部
2福岡大学医学部脳神経外科学
3白十字病院脳神経外科
1Department of Rehabilitation Medicine, Fukuoka University Hospital
キーワード:
慢性腰痛
,
chronic low back pain
,
フレイル
,
frailty
,
ロボットスーツHAL®
,
Hybrid Assistive Limb®
Keyword:
慢性腰痛
,
chronic low back pain
,
フレイル
,
frailty
,
ロボットスーツHAL®
,
Hybrid Assistive Limb®
pp.327-332
発行日 2022年9月20日
Published Date 2022/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5002201849
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はじめに
近年,加齢に伴う筋力や生理的機能の低下を呈する“フレイル”と呼ばれる病態が着目されている.フレイルは日常生活動作(activities of daily living:ADL)や生活の質(quality of life:QOL)に影響を及ぼし,転倒や歩行障害を引き起こす一因となる3).先行研究において,フレイル患者は腰痛を合併している可能性が高いとされており,認知機能障害やうつ病などの精神・心理的問題との関連性も報告されている1,19,20).
フレイルに対する効果的な治療法は栄養療法と運動療法である.栄養失調を改善するために,ビタミンDの摂取と高タンパク食が推奨される2,21).運動療法に関しては,運動習慣がフレイルの有無に強く関連しており,レジスタンストレーニングが非常に有効であるが,これらは神経筋への電気刺激と従来のリハビリテーションだけでは達成できなかったと報告されており,新たな治療法の確立が期待されている12,18).
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