書評
プライマリ・ケア臨床でみる 腰痛・手足しびれ診療最前線
酒井 紀典
1
1徳島大学大学院医歯薬学研究部運動機能外科学
pp.695
発行日 2019年7月25日
Published Date 2019/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5002201179
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「腰痛」と「手足のしびれ」,どちらも困った症状だと思う.なんとも実態のつかみにくい症状であり,多くの患者が困っているにもかかわらず,診療する側も困らされる症状である.本書は,すべての医療従事者が必ず一度は遭遇する,その困った症状に焦点を当てた良書である.
本書は,1つの診療科に限らず,さまざまな診療科のエキスパートからみた「腰痛」と「手足のしびれ」の捉え方を知ることができる.私自身も他科との合同カンファレンスでときおり経験するが,他科の医師またはほかの職種の方々の意見には,“ハッと”させられることがある.本書の読者は,まさしくその“ハッとする気づき”を何度も体験すると思う.
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