LLIFにおける術中重要臓器損傷を予防するための画像評価

Radiological Examination to Prevent Intraoperative Severe Organic Injuries of LLIF

はじめに

　かつて腰椎前方固定術（anterior lumbar interbody fusion：ALIF）が盛んに行われていた時期があったが，約20cmほどの大展開で，腎臓，腹膜，尿管ごと剝離して腰椎を露出していたため，術前に詳細な検査は行われなかった．最近，急速に広まった腰椎側方固定術（lumbar lateral interbody fusion：LLIF）は，小皮切で腹部の側方から後腹膜腔を経由する新たな固定手技である．合併症^3,4,9）を予防するためには，解剖を熟知したうえで十分な術前の画像検査が必要である．特にextreme lateral interbody fusion（XLIF）で重大事故が報告され，術前の画像評価とプランニングが勧告された．