Japanese
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特集 肩こりと後頸部痛の日常臨床
後頸部痛の病態からみた臨床解剖
Pathophysiology and Clinical Anatomy of Posterior Cervical Pain
寒竹 司
1
Tsukasa KANCHIKU
1
1山口大学大学院医学系研究科整形外科学
1Department of Orthopaedic Surgery,Yamaguchi University Graduate School of Medicine
キーワード:
後頸部痛(posterior cervical pain)
,
病態(pathophysiology)
,
臨床解剖(clinical anatomy)
Keyword:
後頸部痛(posterior cervical pain)
,
病態(pathophysiology)
,
臨床解剖(clinical anatomy)
pp.1021-1024
発行日 2016年11月25日
Published Date 2016/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5002200492
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はじめに
頸部が示す解剖学的領域について広く許容されたものはなく,頸部痛を明確に定義することは難しい.本邦でよく使用される「肩こり」の解剖学的部位は,一般には中下位頸椎から肩関節にわたる部分を示すと考えられ,後頸部は後頭下部から肩甲部にわたる部分を示すと考えられるが,明確な定義はない.ここでは,後頸部を後頭下部から肩甲部にわたる領域と便宜上定義し,同部の主な疼痛源となる,筋・筋膜,環軸関節,椎間関節,椎間板,神経根に由来する後頸部痛について,その病態と臨床解剖について述べる.
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