特集1 絶対苦手分野にしない 冠動脈の画像診断
冠動脈の三次元臨床解剖アトラス
森 俊平
1
1UCLA Cardiac Arrhythmia Center
キーワード:
臨床解剖(clinical anatomy)
,
冠動脈造影(coronary angiography)
,
冠動脈(coronary artery)
,
立体視像(stereogram)
Keyword:
臨床解剖(clinical anatomy)
,
冠動脈造影(coronary angiography)
,
冠動脈(coronary artery)
,
立体視像(stereogram)
pp.842-858
発行日 2022年8月26日
Published Date 2022/8/26
DOI https://doi.org/10.18885/CI.0000000991
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循環器診断学は,基本的には体表から体内をみる方法論である。従って循環器内科医を志す者は,胸郭と心臓の立体的位置関係を把握することから始めるのがよい。血液が充満していない虚脱した心臓を,胸郭を開け,体外に取り出して観察する基礎解剖学は,心内構造を理解するのには有用であるが,それのみでは,生体における立体的位置関係を正確に理解することは難しい。胸郭との関係も含め,三次元的に生体心解剖を理解しようとする学問を臨床解剖学とよぶ。それは臨床に直結する解剖学であり,臨床像を解析に使用する。例えば冠動脈造影像を三次元的に理解し,かつ至適な分離角度を考察する場合,そのような臨床解剖学的視点が必須である。
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