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Spine & Spinal Cord Volume 28, Issue 4 （April 2015）

脊椎脊髄ジャーナル 28巻4号（2015年4月発行）

Japanese English

特集脊椎脊髄の冠名徴候・症候群

Ⅰ．冠名徴候第1章：錐体路障害の徴候

Rossolimo反射 Rossolimo Reflex 日下博文 ¹ Hirofumi KUSAKA ¹ ¹関西医科大学神経内科学講座 ¹Department of Neurology, Kansai Medical University キーワード：足底筋反射（plantar muscle reflex） , 錐体路徴候（pyramidal sign） , Wartenberg反射（Wartenberg reflex） Keyword: 足底筋反射（plantar muscle reflex） , 錐体路徴候（pyramidal sign） , Wartenberg反射（Wartenberg reflex） pp.258-260

発行日 2015年4月25日 Published Date 2015/4/25

DOI https://doi.org/10.11477/mf.5002200067

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参考文献 Reference

原　著

　1945年に刊行されたRobert Wartenberg教授の“The Examination of Reflexes. A Simplification”の邦訳（1953年，佐野圭司）^8）によると，ロシアの神経学者Grigory Rossolimo（1860-1928）が1902年に「足母趾の深部反射」を記載した．足母趾の足底面を底面から跳ね上げるように叩打することで，足趾（母趾なのか，どの足趾かは記載がない）の底屈が引き起こされる現象である．しかし，その後，第2〜5趾の足底面を叩打するほうがよいと報告している．そして，WartenbergはRossolimo反射とは，「足趾の足底面を軽く叩打すると足趾の迅速な屈曲が起こる現象である」と記載している．